ピアノの種類
ピアノは大きく分けて、「グランドピアノ」、「アップライトピアノ」、「電子ピアノ」があります。
グランドピアノ
価格:100万円~1,000万円以上。
ピアノといと「グランドピアノ」を思い出す人も多いはず。オーケストラやコンサートで目にしますよね。身近なところでは、小学校や中学校など、学校の授業で使われています。
グランドピアノは弾き手の感情を表現することができるため、18世紀から音楽家達に愛用されてきました。現代でも、本格的にピアノを学んでいるアマチュアからプロのピアニストまで、多くの人達が弾いている身近な楽器です。
アップライトピアノ
価格:40万~150万円。
小学校や保育園などで使われているアップライトピアノ。グランドピアノより音質や性能は劣りますが、サイズがコンパクトなので一般家庭にも置きやすいのが特徴。最近では、グランドピアノにも負けない性能を兼ね備えていながら省スペースなアップライトも販売されています。趣味でピアノを楽しんでいる人から学校に勤める教師まで、幅広く使われています。価格は比べてリーズナブル。音を気にせず弾けるなら、練習用に最適です。
電子ピアノ
価格帯:3万円~25万円。
電子データ化された音源が内蔵されている電子ピアノ。最大の特徴は、音色や音量を好きなように調整できるところ。ヘッドホンを付けることで、時間を気にすることなく練習が可能です。
少し前までの電子ピアノは、鍵盤のタッチ感や音色が固すぎて、とても同じピアノには感じられませんでした。しかし、最近はグランドピアノやアップライトピアノと同じ手触りや音色を再現しているので、電子ピアノでも十分、本物のピアノと同じ弾き心地を味わえます。
サイズもコンパクトなので、置き場所に困らないのも嬉しい点。時間を気にせずピアノの練習がしたいという人にピッタリです。
初心者がピアノを買うなら、電子ピアノがおすすめ!
初心者が自宅でピアノを練習するなら、以下の理由から電子ピアノをおすすめします。
昼夜を気にせず弾ける
上手な人が弾いていたとしても、隣の部屋からピアノの音が流れてきたら「うるさい!」と感じる人もいるはず。電子ピアノであれば、音量の調節が可能。ヘッドホンをつければ外に音を漏らすことなく、いつでも好きな時に練習ができます。昼だけでなく夜もピアノを弾きたいという人に、電子ピアノはぴったりです。
本体サイズがコンパクト
電子ピアノはコンパクトなのも特徴のひとつ。アップライトピアノに似た形状のものから、持ち運びサイズのものまで様々。広くない家の中でも、場所を気にせず設置が可能。テーブルに置いて使えるくらい、軽くてコンパクトなものまであります。
多彩な機能がついている
電子ピアノには、グランドピアノやアップライトピアノにはない機能が満載。例えば、自分の演奏を録音できる機能や、メトロノーム機能。ピアノ以外に、オルガンやギターなど、数多くの音が出せるものまであります。
価格が手頃
グランドピアノやアップライトピアノはに比べ、電子ピアノは低価格なのも魅力。ピアノを始めようと思っていても、長続きするか分かりません。それなのに、100万円以上するグランドピアノやアップライトピアノを購入しても、無駄になってしまいますよね。
電子ピアノは高くても30万円前後とリーズナブル。もし使わなくなった時も、持ち運びが簡単なので知り合いに譲渡したり、中古屋に売る際も手間が少なくすみます。
電子ピアノの選び方
ピアノ初心者が電子ピアノを選ぶ際、「メーカー」、「価格」、「鍵盤のタッチ感」、「音色」に気を配りましょう。
メーカー
電子ピアノを長く使い続けたければ、ピアノの再現度の高い有名メーカーのものがおすすめ。もしかしたら将来、グランドピアノを弾く機会が訪れるかもしれません。そんな時、再現度の低い電子ピアノでは、違和感ばかりで上手に弾けないのです。
有名な楽器メーカーが作る電子ピアノは、鍵盤のタッチ感や音色をグランドピアノやアップライトピアノに近づけています。
各メーカーごとに、音色や鍵盤のタッチ感、音の鳴り方に違いがあります。可能であれば楽器店などで実際に弾いてみて、自分に合った電子ピアノを選びましょう。
日本で有名なメーカーは「ヤマハ」、「カワイ」、「ローランド」、「カシオ」、「KORG」の5社。初心者が購入するなら、すべてのバランスが取れていて、自然な音が出せるヤマハの電子ピアノがおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA)
日本が誇る楽器メーカーのひとつ。世界中でヤマハの電子ピアノは親しまれています。鍵盤のタッチ感や音色など、全てにおいてバランスが取れています。低音から高音までの鳴り方がナチュラルで、扱いやすいため初心者にピッタリです。
カワイ(KAWAI)
ヤマハと肩を並べる楽器メーカー。ピアノ販売では世界でトップクラスのシェアを誇っています。アコースティックピアノで培われた技術が、電子ピアノにも活かされてます。高音と重低音に定評があり、落ち着いた音色が魅力。他メーカーに比べて鍵盤は重く、グランドピアノに似たタッチ感が特徴です。
ローランド(Roland)
音色の美しさで選ぶなら、ローランドの電子ピアノがおすすめ。クラシックだけでなく、ポップスなど幅広い音楽に対応。とてもクリアで繊細な音が出せるため、初心者でも上手くなったと錯覚してしまうほど。。他メーカーと比べて鍵盤のタッチ感は軽めです。
カシオ(CASIO)
カシオといえば、電卓を思い浮かべる人も多いはず。シャープではっきりとした音色、しっかりとした重さと自然な感触で弾けるタッチ感が特徴です。本体の性能に比べて、価格が5万円~10万円とリーズナブル。場所を選ばずピアノの練習ができます。
コルグ(KORG)
力強くて明るい響きのある音色が特徴的。子供よりも趣味で電子ピアノを楽しみたい大人向け。本体のデザインもシンプルなものが多く、インテリアとしても重宝します。鍵盤のタッチ感はグランドピアノを再現しており、低音は重く、高音は軽くなる仕様になっています。
メーカー名 | 特徴 |
ヤマハ(YAMAHA) |
・音色や鍵盤など、バランスが取れている ・音の鳴り方が自然 ・ピアノを始めたばかりの初心者におすすめ |
カワイ(KAWAI) |
・高音と重低音に定評がある ・落ち着いた音が魅力 ・鍵盤のタッチ感は重め |
ローランド(Roland) |
・音色が美しい ・音の響きがクリアで繊細 ・鍵盤のタッチ感は軽め |
カシオ(CASIO) |
・シャープではっきりとした音色 ・コストパフォーマンスに優れている ・本体サイズがコンパクトなので場所を取らない |
コルグ(KORG) |
・音色が力強く明るい響きが特徴 ・本体のデザインはシンプル ・安価なのに鍵盤のタッチ感も申し分ない |
価格
趣味として長く続けるつもりがあるなら、高価な電子ピアノがおすすめ。
10万以上の電子ピアノは鍵盤のタッチ感や機能性に優れています。3万円以上であれば、演奏するのに十分な性能があります。1万円前後の電子ピアノはおもちゃのようなもので、練習には向きません。お試しで買うなら、3万円~5万円の電子ピアノから始めるのが無難です。
タッチ感
グランドピアノやアコースティックピアノに比べ、電子ピアノは鍵盤のタッチ感が軽いものが多いのです。趣味として演奏がしたいだけなら、タッチ感を気にする必要はありません。
ただし、電子ピアノの軽いタッチ感に慣れると、グランドピアノやアップライトピアノを弾く時に苦労する恐れがあります。もし後々、グランドピアノなども弾きたいと考えているなら、タッチ感が再現されている電子ピアノを選ぶべきです。
音色
電子ピアノは録音したピアノを再生することで音を出しています。メーカーによって音の響きに差があります。電子ピアノを弾いて、自分の思い描いている音が出せるかどうかが重要。できるだけ生のピアノ音に近いものを選びましょう。
ピアノには音色を変えるペダルがあるように、電子ピアノにもペダルが付いているものと付いていないものの2種類あります。電子ピアノにペダルが付いていない場合、同じメーカーのペダルであれば後付けできるペダルが販売されています。
ただし、電子ピアノの中にはペダルがつけられるものとつけられないものがあります。メーカーや型番によって変わってくるので、わからない場合はメーカーや楽器店に確認してみましょう。
初心者向けの電子ピアノランキング5選
「これから電子ピアノを買いたいけど、どれが良いのかわからない!」という人のために、初心者におすすめしたい電子ピアノをランキング形式でご紹介します。電子ピアノの購入に迷ったら、是非参考にしてください!
1.ヤマハ 電子ピアノ(ニューダークローズウッド調仕上げ)YAMAHA ARIUS(アリウス) YDP-163R
低価格で初心者向けに開発した「ARIUS」シリーズ。変な癖がなく、初めて電子ピアノを弾く人でも馴染みやすいはず。鍵盤のタッチ感はグランドピアノを目指しいます。白鍵が象牙調仕上げで、フィット感があり滑りづらいのが特徴です。
メーカー | ヤマハ(YAMAHA) |
価格 | 88,000円 |
タッチ感 |
・グランドピアノに似ている ・低音は重く、高音は軽い |
音色 |
・低音は太く、高音はクリア ・音のバランスが取れている |
2.KORG 電子ピアノ LP-180-WH 88鍵 ホワイト
低価格な電子ピアノが欲しい人向け。機能面で目立った点はなく、良くも悪くも普通。鍵盤のタッチ感はグランドピアノを再現しています。本体のデザインがスタイリッシュで、狭い部屋にもピッタリ。鍵盤カバーが付いているため、ホコリなどで汚れるのを防ぎます。パイプオルガンなど10種類の音色で演奏が楽しめます。
メーカー | コルグ(KORG) |
価格 | 40,813円 |
タッチ感 | ・グランドピアノに似たタッチ感 |
音色 | ・音質は値段相応 |
3.KORG MICROPIANO マイクロピアノ ミニ鍵盤61鍵 レッド
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71fWHMaTlpL._SL1500_.jpg
とりあえず電子ピアノを試してみたい!という人向け。コンパクトで置き場所に困らないのが魅力。カラーやデザインがおしゃれなので、インテリアとしても重宝します。軽量で持ち運びも楽なので、年配の方の入門用として購入するのも良いでしょう。ただし、性能はおもちゃ程度しかありませんので、あくまでお試し用と割り切って購入してください。
メーカー | コルグ(KORG) |
価格 | 17,056円 |
タッチ感 | 値段に比べると非着心地は良い |
音色 | ステレオサンプリングしたピアノ音61音を内蔵 |
4.Roland / ローランド 電子ピアノ RP501R – CRS
「ピアノを本気で趣味にしたい!」という初心者向けの電子ピアノ。音色や鍵盤のタッチ感、ペダルなど基本性能が充実。Bluetooth機能つきで、スマートフォンやタブレットと本体を無線接続可能。250曲の練習曲やメトロノーム、レコーダーといった機能も豊富です。コンパクトな本体に、安定感のあるデザインがこうひょうです。ただし、値段が高いのが難点。ピアノを長く続けられるか分からない人には向いていません。
メーカー | ローランド(Roland) |
価格 | 99,900円 |
タッチ感 | アップライトピアノやグランドピアノに近いタッチ感 |
音色 | 高品質なピアノ音で演奏できる |
5.カワイ 電子ピアノ(プレミアムローズウッド調仕上げ)【高低自在椅子&ヘッドホン付き】KAWAI CN27-R
レッスン教則本が内蔵されており、自宅で練習がしやすい電子ピアノ。鍵盤が重く本物のピアノのような弾き心地を味わえます。本体はアップライトピアノと同じデザインで、サイズもコンパクト。高額な電子ピアノに劣らない機能を備えています。その分、価格は10万円以上と高めになっています。
メーカー | カワイ(KAWAI) |
価格 | 113,300円 |
タッチ感 | 本物のピアノに近い弾き心地 |
音色 | グランドピアノの音が内蔵 |
中古の電子ピアノを購入するのもあり!
ピアノを趣味にしようと考えてみたものの、難しくて挫折する可能性もあります。長続きする自信がなければ、中古の電子ピアノを購入してコストを押さえましょう。ある程度上手くなり、長続きするのが分かってから、高価な電子ピアノに買い替えても遅くはありません。
中古の電子ピアノを購入するなら、自宅の近くにあるハードオフや電子ピアノを専門に取り扱っている中古店を周るのが良いでしょう。他にも、以下のようなサイトを利用することをおすすめします。
ピアノアルバ
関東・東海地方に住んでいる人向け。電子ピアノ買い取り、販売を専門に行なっています。電子ピアノを専門に行なっているため、高価買取をしてくれるのが魅力。中古販売も行っているので、電子ピアノを安く手に入れたいという人にもピッタリです。
Amazon
世界的に有名な通販サイト大手「Amazon」。新品だけでなく中古の電子ピアノも取り扱っています。
楽天市場
日本国内で数多くの人が利用している「楽天市場」。大手だからこその手厚いサポートや、楽天ポイントがつくなどサービスも充実しています。
ヤフオク
中古店よりも安く購入できる可能性がある「ヤフオク」。オークション形式なので、タイミングさえあえば格安で手に入るかもしれません。
メルカリ
お手軽で簡単に中古の電子ピアノを購入したければ、「メルカリ」を利用するのも方法のひとつです。
中古の電子ピアノを購入する際の注意点
中古の電子ピアノを購入する前に、以下の点に注意してください。
ちゃんと動作するか
動作がちゃんとするかが大きなポイント。せっかく購入したのに弾けないでは意味がありません。付属品の有無も確認が必要です。
ヤフオクやメルカリなどは、この点を確認することが困難。心配であれば確実に返品を受け付けてくれて、動作確認もしっかりしている大手の通販サイトを利用しましょう。
ヤフオクやメルカリはトラブルに注意
ヤフオクやメルカリは個人間の取引になります。中古店や楽器店よりも格安で購入できるというメリットがある反面、届くのが遅れたり、記載されていなかった不具合が見つかる可能性もあります。企業のようにしっかりとしたサポートはしてもらえないということを念頭に置き、自己責任で利用するようにしてください。
メーカーの保証はない
当然ですが、中古で購入した電子ピアノはメーカーの保証が受けられません。もし故障した場合、近くの楽器店などで高い費用をかけて修理してもらうことになります。
電子ピアノは時間を気にせず練習できる!
電子ピアノは音量が調整できたり、ヘッドホンを付けることで昼夜を問わず演奏が可能です。録音機能やメトロノームがついたものであれば、練習もしやすいので腕の上達も早いはず。電子ピアノを趣味にして、あなたの好きな曲を演奏しましょう!