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「練習しているけど、イマイチ上達が実感できない…」
「好きな曲をやっているだけではダメな気がする…でも何をやればいいのかわからない…」
ベースを始めたばかりのときって、こういう状態に陥りがちなんですよね。僕も最初は周りに詳しい人もいなかったので、何をやれば上手くなれるのかまったくわかりませんでした。がむしゃらに教則本を買いあさっては、結局本棚の肥やしになっていく…「上手くもならないし、練習も続かない…」そんな自分に嫌気がさしたものです。
そんな初心者さんに向けて、僕は「これをやっておけば確実に上達につながる」という練習法を伝えることができます。なぜなら僕も16年間ベースという楽器と向き合ってきた中で、みなさんと同じようにたくさんたくさん悩んできたからです。
この記事では、僕が実際にやって上達につながった練習法を解説していきます。上達すればするほど、ベースの演奏は楽しくなっていきますよ。あなたのベース人生がより楽しいものになるよう、この記事がお力添えになれば幸いです!
目次
演奏フォームというのは、ベースの上達に一番関係している部分なんです。効率の悪いフォームで練習していては、すぐに上達の限界がきてしまいます。無理のあるフォームでいくら練習しても、無理のある身体の使い方に慣れるだけで、演奏は上手くはならないのです。独学でやっている人というのは、特にフォームが自己流になってしまいがちなので、そこでつまずいてしまっている可能性があります。
ベースを弾くのに効率的な演奏フォームというのは、すでに確立されています。僕もいろんな人にベースを教わってきましたが、個人で受けていたレッスンでも、専門学校で受けた授業でも、フォームに関して先生のいうことはみんな同じです。上手い人でも独特のフォームを使う人もいますが、それも基本のフォームができた上でのこと。まずは基本のフォームをしっかり身体に覚え込ませることが、何より大事なんです。
効率的な演奏フォームを身につけると、自然と音抜けがよくなるので、バンドに入った時も音が埋もれにくくなります。バンドで弾いているときに、ギターやドラムの音に埋もれて自分の音が聴こえない…なんてことがありますが、こんなときアンプの音をいじっても解決しない場合も多いです。
これに関しては「音作り」という言葉が誤解を生んでいます。アンプについているイコライザーは、音を調節するための機能であって、それを使って音を作るわけではありません。楽器から出ている音を調節するのだから、楽器がちゃんと弾けていないといい音にはなり得ません。いい音を出すためには、何をおいてもフォームが大事。効率的なフォームを身につければ、バンドの中でも埋もれずに、存在感のあるベースを弾くことができるようになります!
効率的なフォームを身につければ、難しいフレーズも力を抜いて弾くことができるようになります。上手くなりたいという欲求の中には、当然「難しいフレーズを弾けるようになりたい」という気持ちも含まれていますよね。メンバーに自慢したくて難しいフレーズに挑戦した、なんて人もいるでしょう。そう、効率の悪いフォームでも、難しいフレーズは弾けるようになるんです。でもそれって、すごーく必死になって弾いてませんか?
プロの演奏を見ているとわかりますが、難しいフレーズを弾くにしても、易々と弾いてみせるからカッコイイんですよね。効率の悪いフォームだと、難しいフレーズを弾くときはいつも力が入りっぱなし…みたいな状態になってしまうんです。
効率的なフォームというのは、余計な力を使わずに済むフォームです。これを身につければ自然と力を抜いた状態で演奏ができるようになります。力を抜いて演奏ができるようになれば指も動きやすくなり、今よりさらに難しいフレーズにだって挑戦できてしまいますよ!
ベースにおける上手いの基準は、リズム隊というポジションにある以上、他の楽器とはちょっと違ってきます。効率的なフォームを身につければ上手くなれるとはいっても、そもそも何ができたら上手いベーシストだといえるのか…はっきりわかっていないと、練習以前に目標が決められませんよね。以下で上手いベーシストがどういうベーシストなのかをはっきりさせていきましょう。
上手いかどうかを見極めるのに一番わかりやすいのは、難しいフレーズを弾けることのように感じますが、これもそうとは言い切れません。ベースはそもそもリズム楽器なので、難しいフレーズを求められる場面は実は少ないのです。そして簡単なフレーズを弾いていても、上手い人の演奏というのはすぐにわかります。逆に難しいフレーズがいくら弾けても、下手だといわれてしまう場合もあるんです。その理由も後の項で説明していきますね。
この二つが揃っていれば、バンドにとっていいベーシストの条件を最低限満たすことができます。究極をいえば、所属しているバンドによって、求められるベーシスト像というのは違うでしょう。派手なプレイをするベースヒーローもいれば、派手さはなくても堅実なプレイをする人だって技術が劣っているわけではありません。しかし彼らには、まったく違うように見えて共通点があり、それがリズムと出音なのです。その二つを抑えられれば、簡単なフレーズを弾いていても聴こえ方がまるで変ってきます。
逆にこの二つがしっかりできていない状態で難しいプレイができても、上手いとはいわれません。バンドの音に馴染むことはまずないし、バンドの邪魔にしかならないことがほとんどなのです。
ここまで見てきたことは、要するにリズム感と出音がしっかりしていないと、どんなフレーズを弾いてもかっこよく聴こえないということです。フォームといいましたが、楽器を演奏する人にとってはリズムの感じ方も基本フォームのようなもの。この記事では、リズム感もフォームと同じ扱いで書き進めていきますね。
基本のフォームを身につければ、それを土台にしていろんな技術を身につけていくことができます。まずは基本を身につけて、そこから理想のベーシスト像へシフトしていきましょう!
例えば一日1時間練習したとして、それを1ヵ月間毎日欠かさず続けられたら、確実に上達します。これを見て「え?1時間でいいの?」と思った方もおられるでしょう。上手くなるためには、長時間の練習が必要だと誰しも思いますが、実はそれって半分正解、半分不正解なんです。「プロになるんだ!」みたいなモチベーションがある人は、7時間でも8時間でもどんどん練習すればいいでしょう。でもそうじゃない人がそれをやっても、多分一週間と続かないんじゃないでしょうか。
楽器の練習というのは、一度にたくさんやることよりも継続することの方がよっぽど大切です。これは楽器の練習が、効率のいい身体の動きをクセづけることだから。要するに無意識でもできるように、動きを習慣にしてしまうのが楽器の練習なのです。テストなら一夜漬けでもいい点が取れるけど、一日ランニングをしただけじゃ健康にはなりませんよね。それと同じです。短い練習時間でも、毎日続けることで効率のいい動きはクセづいてきます。時間のないときも10分でもいいから触る。とにかく触らない日を極力作らないようにするといいですよ。
ここから実践に入っていきます。まずはベースの構え方からです。ベースを構えるときは、ネックを少し前に出すようにして構えてください。ベースは自分の身体に対して水平に構えるもののように感じますが、実はそうではないんです。構え方が間違っていては練習の効果も薄くなってしまうので、しっかりチェックしておいてくださいね。
こうすると左腕を前に突き出した状態になりますよね。試しに身体と水平にして構えてみるとわかるのですが、左腕を引き寄せることになり、とても窮屈な状態になってしまうのです。
この状態で「力を抜いて演奏しろ」なんていわれても、さすがに無理がある…ということですね。
右手の構え方はどうするのかというと、基本的にはボディの上に右肘を置いた状態で構えてください。こうすることでボディが右肘で固定されるので、安定した状態で演奏することができます。
座った状態で右肘をボディから離して弾くのも、間違えではありません。Red Hot Chili Peppersのフリーなんかは、座った状態でもボディから肘を離して弾いています。こうすることで、腕全体を自由に動かせる状態になるので、力強い演奏をすることができるのです。ただボディの安定感は減ってしまうので、最初は右肘をボディに置いたフォームから始めるのがオススメです。
低い位置にベースを構える人は、立った状態になると右肘が自然とボディから離れますが、立っているときはストラップで楽器が安定するので問題ありません。
リズムトレーニングにはクリック(メトロノーム)を使います。ただクリックも使い方次第では、あまり意味をなさないことがあります。リズムをクリックに頼って弾いてしまっていると、クリックがなくなったときに安定したリズムでの演奏ができなくなってしまうのです。これでは、ただクリックにあわせているというだけで、自身のリズム感はまったく鍛えられていません。
以上の理由から、クリックを使うにしても、リズムをクリックに頼らない練習法を行う必要があります。それが裏クリックという練習法です。
簡単に説明すると、いつも「ワン、ツー、スリー、フォー…」とカウントを入れているタイミングが表拍。これでいうと「ワンとツーの間」、「ツーとスリーの間」…つまりカウントとカウントの中間にあるのが裏拍です。
このタイミングでクリックを鳴らして演奏するのが、裏クリックという練習。自分が一定のリズムをキープできていないと、裏のタイミングでクリックが鳴っている状態を維持することはできません。つまりこれは、クリックに頼るのではなく、自分からリズムを打ち出していくための練習なのです。最初はクリックとクリックの間に、手拍子を挟むようにしてカウントを入れてみてください。
次第にクリックがちゃんと裏拍で鳴っているように聴こえてくるはずです。ベースを弾きながらこれをやるときは、手拍子を足踏みに置き換えて、裏拍でクリックが鳴っている状態をキープしながらフレーズを弾きます。
リズムトレーニングは単体でやるよりも、基本フォームの習得とあわせて行うのがオススメ。以降の基礎練習も基本は裏クリックで行うようにしましょう。リズムにあわせて、正しいフォームで身体を動かせるように練習するのが効率的なのです。演奏中にリズムを意識しなくていい場面などありませんからね。慣れてきたら曲の練習にも裏クリックを使うと、より効果的ですよ。
ここまでで説明した裏クリックは8分音符の裏クリック。もっと細かい16分音符の裏で鳴らす方法や、3連符の裏クリックもあります。
そういった練習を行うことで、より精度の高いリズム感を身につけることができますが、これはちょっと一筋縄ではいかない練習法です。とりあえず今は頭の隅に置いておきましょう。将来的にこういった練習法にも取り組むことができるようになります!
裏クリックで練習を行うことで、正確なリズムを打ち出すことはできるようになります。しかしそれは飽くまでも「正確なリズム」であって、「心地良いリズム」ではないということも覚えておいてください。
正確なリズムのベースを鳴らすだけなら、打ち込みで十分。人間の演奏が選ばれる理由は人間の奏でる心地良いリズムが、まだまだ打ち込みでは再現できないからです。せっかく弾くのだから、人間が弾く強みは是非身につけたいところですよね。
心地良いリズムを身につけるためには、それがどういうものなのかを知っていることが大切。理想のベーシストを見つけて、その人の演奏をとにかくたくさん聴くこと、真似することで、心地良いリズムの正体をつかみましょう。これは僕がバンドでニューヨークに行ったときに、現地のドラマーさんから教えてもらったことでもあります。最終的にはこれが一番のリズムトレーニングになるんです。
左手の効率的なフィンガリングフォームを身につけると、力を抜ける分、当然指は動きやすくなります。そして関係がないように見えて、出音も変わってくるのです。
これはギタリストがよくやるチョーキングを思い出してもらえばわかりやすいでしょう。力が入った状態で弦を押さえると、弦の位置がズレ、チョーキングしているのと同じ状態になってしまうのです。押さえている場所が間違っていなくても、これではすごく音痴なベースになってしまいます。また左手と右手はバラバラに動いているように見えますが、常に連動しています。片方の手をギュッと握った状態で、もう一方の手の力を抜くのってほぼ不可能ですよね?左手のフィンガリングフォームを正すことは、右手のピッキングにも影響してくるのです。どちらが力んでいても、いい音を出すことはできないんですよ。
また力が抜けると長時間練習しても手が疲れなくなるので、腱鞘炎(けんしょうえん)の予防にもなります。
力を抜いた状態で弦を押さえると、指が流線形のアーチを描いた形になります。これを試すため、まず両手の力を抜いて、いわゆる幽霊のポーズで手をブラーンとさせてみてください。
指が流線形のアーチを描いた形になっていることがわかります。これが力を抜いた状態。この状態を保ったまま、指板を押さえればいいわけです。
初心者の人というのは、弦を指の腹でペタッと押さえてしまいがちですが、指が以下の状態になっていたら力が入っている証拠。
幽霊のポーズを見ても明らかですが、力を抜いた状態の指はこんな状態にはなりませんよね?指の腹ではなく、指先で押さえる意識で取り組むようにしてください。最初は違和感があるかもしれませんが、なれると指先で押さえた方が断然弾きやすいですよ。
左手の効率的なフィンガリングフォームをクセづけるために、クロマチックトレーニングという練習を行いましょう。このトレーニングは単調なので、初心者がフォームを身につけるために適しているんです。
今回は飽くまでもフォームを覚える目的なので、速いテンポでの練習はあまり意味がありません。こういう練習フレーズってついついテンポを上げてやりたくなってしまうんですよね。でも速く弾くことに意識がいってしまっては、指一つ一つの動かし方を意識することはできません。60~80ぐらいのゆっくりなテンポで、フォームをクセづけることを意識して練習しましょう。
ポイントは中指で押さえるときは人差し指も一緒に、薬指のときは人差し指と中指もあわせた3本の指で押さえるということ。小指を使う場合は4本で押さえることになりますね。
こうすることで、弦を押さえるための力がそれぞれの指に分散されるので、力を入れずに押さえることができるのです。曲の場合はずっと同じ弦の上で弾くなんてことはほとんどありませんが、これをクセづけておくと指の動きがコンパクトになるので、結果的に曲にも活きてくるんですよ。
フォームが板に付いてきたなと思ったら、この練習はサッサと卒業してしまいましょう。正しいフォームで行うのなら、曲や音階で練習する方がよほど実践的なフィンガリングトレーニングになります。クロマチックトレーニングは飽くまでもフォームを身につけるための練習。フレーズ自体が曲の中で使える場面というのはほぼありません。
バンド系の音楽では音階のことをスケールと呼びますが、スケールを使って練習しておくと、オリジナル曲をやるときなんかも役に立つのでオススメですよ。
さて、続いて右手のピッキングについて触れていきます。いわずもがなですが、ピッキングは直接出音に関わってくる部分。出音の質をほとんど決めてしまうといっても過言ではないです。楽器からの出音に対して、大きな音を出せば音が抜けると考えている人もいるのではないでしょうか。これは正しくありません。大きな音を出せば確かに聴こえやすくはなるかもしれませんが、それはバンドのサウンドに上手く馴染んでいるでしょうか?抜けのいい音というのは、バンドに上手く馴染んだ状態で音がしっかり聴こえてくることをいうのです。
大きな音を出すことに意識がいくと、どうしてもピッキングに力が入ってしまうはず。そうやって演奏された音はどこかぎこちなくて、バンドに馴染まずに変に目立ってしまうだけです。力を抜いた状態で、楽器を鳴らす弾き方ができていれば、バンドに馴染んだ上で抜ける音を出すことができます。音量は変わらなくても、綺麗に鳴っていれば音が埋もれずに聴こえてくるんです。
楽器を鳴らすためには、必要な瞬間だけ力を加えて、弦を綺麗に振動させてあげる必要があります。弦を綺麗に振動させるためには、弦が指の力を受けて、元の位置に跳ね返ろうとする反動の力を殺さないようにする必要があるんです。大きな音を出そうと力んで弾いていると、弦に当たる瞬間以外も常に力んでいる状態になります。これでは跳ね返ろうとする弦を押さえつけることになってしまい、綺麗な振動が起こらないのです。つまり弦を弾くのに力を入れるのは、弦に指が当たる瞬間だけというのが理想。力が加わるのがその一瞬だけなら、弦の跳ね返りを邪魔せずに綺麗に振動させることができるのです。
弦に当たる瞬間だけ力を入れるにはどうすればいいのかというと、まず指がどうやって動いているかを思い浮かべてみてください。脳の「指を動かせ」という命令を受けて、腕の神経が連動して指が動いていますよね。
指が腕の神経と繋がっているということを意識して、肘から指の先までが一本の指になっているようなイメージで弾いてみてください。神経全体の動きが効率よく伝われば、弦に当たる瞬間だけ力を入れるという繊細なことができてしまいます。その瞬間に力を入れることは意識しなくても大丈夫。弦の跳ね返りに反応して、その瞬間だけ自然と力が入ります。
力んでいる状態とはつまり、指先だけに意識がいっていて、腕の神経の連動を上手く使えていないのです。また力んだ状態よりも疲れず、スムーズに動くので、慣れてくれば速いテンポでも弾けるようになりますよ。
人差し指のピッキングと、中指のピッキングを交互に繰り返すことを「オルタネイトピッキング」といいます。指弾きを上達させるには、どんな曲もオルタネイトピッキングを崩さずに弾くことが近道なんです。指弾きの難しいところは、人差し指と中指のバランス。つまり人差し指と中指を交互に使うオルタネイトピッキングが、結局は一番難しいのです。
指一本で隣りあった弦を連続してピッキングすることをレイキングといいますが、これは慣れてしまえば簡単にできます。オルタネイトピッキングできっちり弾けるのなら、レイキングができないということはないはず。指の器用さを鍛えるのなら、何よりオルタネイトピッキングを崩さないことが一番効果的なのです。
指の器用さを鍛えるには、弦移動の多いフレーズを練習するのがいいでしょう。オルタネイトピッキング、つまり人差し指と中指の順番を崩さないことを意識してトライしてみてください!フィンガリングの練習と違って、慣れてきたらテンポを上げていくと効果的ですよ。
音のツブが揃わないのは、人差し指と中指のどちらか、足を引っ張っている指があることに原因があります。ベースを弾くとき、いつもどちらの指から弾き始めますか?無意識で弾いたときに、弾き始めた方の指があなたの効き指です。例えばいつも人差し指から弾き始めるという人が中指から弾き始めると、すごく弾きにくく感じるはず。
そして弾きにくい順番で演奏したときというのは、音の聴こえ方自体にも違和感があるはずです。同じ音を8分音符で弾き続けるルート弾きなんかだと、その違和感もよくわかりますね。これを効き指で弾き始めたときと、なるべく同じに聴こえるように練習していくことで、音のツブは揃うようになります。ポイントは、弾き心地よりも音の聴こえ方に注意して練習すること。弾くこと自体には慣れていても、自分がどんな音を出しているのか聴けていないという人は割に多いものですよ。自分の音を録音して聴くようにすると上手くなる、といわれるのはこのためです。
上で説明した練習方法はピック弾きにも応用できます。要するに、アップピッキングから弾き始めて、ダウンピッキングから弾いたときの聴こえに近付けていけばいいのです。アップピッキングをフレーズの頭に持ってくると、意識が自然とそこに向くので、アップピッキングが上達します。ダウンよりもアップの方が難しいものなので、アップピッキングが上達すれば自然とピック弾き自体が上手くなっているはずですよ。
僕は専門学校を卒業した後、ロックバンドをやっていて、その中でピック弾きを求められる場面があったんです。それまでずっと指弾きで弾いてきた僕は、ピック弾きが全然できませんでした。そのとき、専門学校時代の先生に電話してアドバイスをもらったのが、この練習方法なんです。
繰り返しますが、すべての上手いベーシストに共通していえることは
ということです。これができるだけでも、ベーシストとして十分に通用するようになります。自分の音がバンドに馴染んでいることも実感できるはずです。リズム、フィンガリング、ピッキングに分けてそれぞれ説明してきましたが、大切なポイントも振り返っておきましょう。
最初はどれも難しく感じますが、それは単に身体が慣れていないからです。焦らなくても大丈夫。覚えるというよりもクセにしてしまうことを意識し、継続して練習していきましょう。土台ができれば、そこからまた挑戦できることも増えて、さらにベースを弾くのが楽しくなります。この土台を踏み台にして、ベーシストとして高く飛躍していってください!