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みなさん、カラオケは好きですか?
カラオケが好きだと答えられる人は恐らくしっかりとした音程で歌うことが出来る人が多いでしょう。
逆にカラオケが好きではないと答える人は「音痴だと指摘されたことがある人」であったり「音程が合っているかどうか分からない人」が多いと思います。そして、歌に関して自信がないことが原因で人前で歌うこと自体が嫌なので、カラオケが好きではない場合が往々にしてあります。
しかし誠に残念なことに、日本という国では大人になるにつれて行きたくなくてもカラオケに行かなければならない機会というのが増えてきます。特に居酒屋等でお酒を飲んだあとですね。
もちろんこれを断り続けることも出来るでしょうし、嫌々カラオケについていって一切歌わないスタンスを決め込むという選択肢もあるでしょう。
しかし、私が思うに、カラオケに行くのか行かないのかというタイミングが訪れるたびに毎回「行くのか行かないのか?!」などと神経をすり減らし続けるよりも、一度きっちり音痴を治してカラオケ自体を楽しめるようになった方が精神衛生的にも良いと思います。
そして、交友関係的にも、仕事の付き合い等を考えてもやはりカラオケに行って歌える方が有利であることは疑いようのない事実です。
いずれにしても、カラオケが嫌いな人は音痴を改善しておいて損はないでしょう。
一言で「音痴を治す」と言っても、実は音痴には大きく分けて4つの種類があります。
これらは自覚症状の有無に個人差があり、歌っている最中だと、自分がどのタイプに当てはまるのか分からない場合もあります。
そういった場合は、他の人に歌声を聞いてもらうか、自分の歌声を録音し客観的に歌声を聞いて判断するなどして、自分に当てはまるタイプを見つけてください。
ライブに行ったとき、カラオケに行ったとき、周りと手拍子のタイミングが合わせられない人は【リズム音痴】の可能性が高いです。
リズム音痴は「リズム感が無い」とも言い換えられるのですが、要はリズムを感じることが苦手な人。
リズムで有名なものと言えばメトロノームや、もっと身近なものでいえば時計の秒針。
途切れることなく一定の間隔で刻まれる秒針のような音は、全ての音楽の中にも存在しています。
そのリズムを感じることが苦手な人が、「リズム音痴」「リズム感が無い」と呼ばれているのです。
リズム音痴の人は、音楽の核となるリズムを感じることが苦手なので、歌っていても芯がブレブレに。
そうなると、曲に合わせて歌うことが出来ないので、曲と自分の歌声が次第にズレていき、うまく歌えなくなってしまうのです。
【音感音痴】は自覚症状があまりないと言われており、まずは音感音痴を自覚しないと治すことが出来ません。
音感音痴とは音程を取ることが苦手な人のことを指しますが、そもそも音程とは何なのでしょうか。
音程とは、ドレミファソラシド…とそれぞれの音符の間にある音の高さのこと。
ドとレの高さの違い、レとミの高さの違い、ミとファの高さの違い、とそれぞれの音の高さの違いは、何となく幼いころから自然と身についていると思います。
しかし中にはその音の高さの違いが分からず、極端に高音を出してしまったり、反対に極端に低音を出してしまったりする人がいます。
そういった人たちがいわゆる音感音痴と呼ばれるのですが、前述したとおり自覚症状が少ないのが特徴。
少しでも不安に思った方は、自分の声を録音して客観的に自分の歌声を聞いてみることをおすすめします。
音痴の人に一番多いと言われているのが【音域音痴】ですが、コツさえ掴めれば、音域音痴は簡単に治すことが出来るみたい。
街中でよく見かけるカラオケレッスンの教室でも、主に「音域矯正」のレッスンが行われています。
音域が狭いことが原因の音域音痴。
歌っていて、一定以上の高音域あるいは低音域になると声が出なくなった経験は誰にでもあると思いますが、音域音痴の人は声が出る範囲が極端に狭いのです。
そのため、すぐに本来の音域で歌うことが出来なくなり、盛り上がりのあるサビの部分で思いっきり音を外したりしてしまいます。
音感音痴は音域音痴と混同されがちですが、音感音痴は”音を外している自覚が無い”のに対し、音域音痴は”音を外している自覚がありながら声が出せない”という違いがあります。
一見、何の関係もないように思えますが、実は滑舌の悪さも歌の上手い・下手に大きく関係しており、滑舌の悪い人は【滑舌音痴】になりやすいです。
普段から滑舌を指摘される人は、歌う場合にもそれが悪影響に。
上手く発音できず、歌詞が不明瞭な言葉になって聞き手の耳に届いてしまうと、それだけで音痴だと思われてしまいます。
ただこの滑舌音痴は、とくにトレーニングをしなくても歌唱中の滑舌を意識するだけで改善することも多いです。
滑舌音痴だという自覚がある人は一度、滑舌を意識して歌ってみて、周りの人の反応をうかがってみるのもいいでしょう。
歌が下手な人にありがちなのが「自分の歌が曲のリズムに合っていない」というケースです。
曲の進行にリズムが合わせられない人は、まずメトロノームを用意してください。
最近ではスマホのアプリにもメトロノームがあったりするので、わざわざ実物を購入する必要はないでしょう。
アプリをダウンロードをしたら4拍子・テンポ60にメトロノームをセットして動かしてみましょう。
そして「ピッ」「ポッ」という音が鳴ると思うので、音が鳴っていない時に合わせて足踏みと手拍子を1分間交互に行いましょう。
「足踏みだけ」とか「手拍子だけ」よりも、足踏みと手拍子という異なる動作を交互に行うことでより神経を研ぎ澄ませることが出来ます。
そしてその動作を1分間連続して行ったら、次はテンポを120に上げて、同じ様に音が鳴っていないときに合わせて足踏みと手拍子を行ってください。
いいですか、メトロノームの「音が鳴っていないとき」に足踏みと手拍子をしなければならないんですよ。
メトロノームの音と、自分の足踏み・手拍子が重なってしまった場合は「リズムが合っていない」ということです。
このメトロノームと足踏み・手拍子のレッスンはリズム感の修得にかなり有効なので、自分の音痴が改善されたと実感できるまでは1ヵ月でも2ケ月でもつづけた方がいいでしょう。
音感に関しては、自覚症状がないケースが非常に多いです。カラオケ等で音程が合っていないことを周りの人間に指摘されるが「どこが合っていないのか分からない」っていうやつです。
そのため、音感を改善するためにはまず「自分の音程がズレている」ということを自覚することから始まります。
音痴の人は往々にして「曲」と「自分の声」を客観的に聴くことが出来ていません。客観的にということは、つまり第三者的に聴くことが出来ていないということです。
それであれば実際に曲と自分の声を第三者的に聴いてみればいいのです。
具体的には、カラオケに行って曲と自分の声を録音して聴いてみてください。
自分でICレコーダーを用意して録音してもいいんですが、個人的には「LIVE DAM STADIUM」「LIVE DAM」「プレミアDAM」が設置しているお店で「DAM★とも」を利用することをオススメします。
カラオケで録音する際には必ず曲を「原曲キー」に設定してから録音してください。標準で原曲とは少しキーをずらしてから流される場合があるので、これは必ず自分でリモコンで操作しましょう。
そして曲の録音ができたら、「アーティストの実際の音源」と「自分で録音した音声」を一緒に流してみましょう。音程が合っていなければ、必ず違和感を感じるはずです。
これで身をもって「音痴の自覚」をすることが出来るでしょう。
そして、録音した自分の歌声がアーティストの音源よりも高いのか低いのかを判断し、原曲に近づけるように自分の声の高さを変えて再び録音をしてみてください。
この「録音→音源と録音を聴き比べる→音程を変える」を繰り返し、最も音源に近い音程で録音できた音程で繰り返しカラオケで歌ってみましょう。
ただし1曲だけ音程が合わせられても、それは自分の歌声とアーティストの音源の音程を無理やり合わせるためにやった機械的な作業に過ぎません。
音痴を改善するために重要なのは「感覚的に音程を合わせることが出来る」ということなのです。
そのため、1曲だけ完全に音程を合わせることが出来たらこれを2曲、3曲、4曲・・・と音程の異なる曲で同じ作業を繰り返しましょう。
音域音痴を治すためには、音域を広げるトレーニングを行っていきます。
出しやすい音域には男女で差があったり、生まれ持った地声の質によっても変わってくるもの。
まずは、「自分が得意な音域」と「苦手な音域」をしっかりと把握するところから始めましょう。
自分の音域を把握したところで、早速トレーニング開始です。
音域を広げるトレーニング方法はいくつかありますが、今回はとくに効果的な2つの方法をご紹介します。
①腹式呼吸
胸や肺などを使って行う浅い呼吸ではなく、お腹で空気の出し入れを行う腹式呼吸。
この呼吸方法をマスターすると、体の奥深いお腹から声が出せるようになり、声がブレることが少なくなります。
そのことで高音・低音が出しやすく、そして聞き手にも届きやすい歌声になります。
おへその下にある丹田を意識して、そこに空気を送り込むイメージで呼吸を繰り返しましょう。最初のうちは難しいかもしれませんが、慣れると自然に行えるようになります。
②眉の上げ下げトレーニング
意識しないと気づかないかもしれませんが、「眉を上げると高音が出しやすく」、「眉を下げる(眉から力を抜く)と低音が出しやすく」なるのです。
このことを利用して、眉を思いっきり上げて高音を出す練習、そして眉を思いっきり下げて低音を出すトレーニングを行います。
慣れてくると極端な眉の上げ下げは必要なくなってくるので、一人の時に眉を上げ下げしてトレーニングしておき、人前では普通の表情で歌えるようになっておきましょう。
※低音の場合、眉を下げるというよりも眉から力を抜くことを意識してください。
滑舌音痴を治すためには、やはり滑舌自体を治すことが重要です。
滑舌を治すとき一番大切なことは、一音一音をはっきりと発音すること。
口を大きく開け、「音域音痴を治す」の項目で解説した腹式呼吸を行い、お腹から発音します。
とくに母音をはっきりと発音し、聞き手が聞き取りやすい声音を意識しましょう。
これだけでも、軽度の滑舌の悪さであれば改善が見込めます。
上記の方法でも滑舌が治らない、という場合はこれからご紹介するトレーニングをぜひ行ってみてください。
【滑舌音痴を治すためのトレーニング方法】
①口をすぼめたり大きく開けたり、を繰り返して口の中や唇など、口全体を柔らかくします。
②50音をあ行から一音ずつはっきりと発音していきます。
③「ん」まで発音して終了。一日一回、50音発音します。慣れてきたら、だんだんスピードを上げてください。
音痴を改善する方法として「録音した自分の歌声がアーティストの音源よりも高いのか低いのかを判断し」ということを説明しましたが、人によっては「録音した自分の歌声がアーティストの音源よりも高いのか低いのかすら分からない」という人がいます。
正直に言うと、このレベルの人は自分の力だけで音痴を改善しようとするのは止めた方がいいでしょう。恐らくいつまでたっても音痴は改善出来ません。
こういう人が音痴を改善するためには自分の歌声の音程が合っていないことをキチンと指摘してくれる人に歌声を聴いてもらい、高いのか低いのかを指摘してもらう必要があります。
友人や家族に付き合ってもらってカラオケに行ったりすることもできるかもしれませんが、相手の都合もあるので短期間で何度も付き添ってもらうのは現実的ではありません。
最も手っ取り早く改善したいのであれば、ボイストレーニングのスクールに通いましょう。やはりボイストレーニングのスクールであれば歌のプロから直接指導してもらえるので上達も早いです。
「ボイストレーニングのスクールに通うお金なんてない!」
という人は、無料体験レッスンを実施しているスクールで体験レッスンだけでもいいので受けてみましょう。人によってはこの無料体験レッスンだけで音痴を改善できる場合もあります。