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歌を上手く歌うのには、”腹筋が必要だ!”と言われがちですが、それって本当かどうかご存知ですか?
”筋トレやれば歌が上手くなる!”これも言われがちですが、それって本当かどうかご存知ですか?
今回は、ボーカルとドラムを両方でライブ・サポートを行ってきたので、ドラム経歴のなかでもちろん筋トレを行った編集部員であるJOEが、本当に腹筋を鍛えたり、それ以外の筋トレがボイトレに必要かどうかを解説します。
目次
いきなりあいまいな答えで申し訳ありませんが、ネットで調べると、『ボイトレに腹筋なんてやる必要性ない!』『いや、やっぱりボイトレの中に腹筋を意識するべきだ!』両方の意見が出てきます。
結論から言うとほんとうに
ボイトレに腹筋・筋トレが必要でないことはない
が答えになります。
何故こんなに曖昧な答えになるかというと、ネット上での記事を見て、腹筋を鍛えれば必ず歌が上手くなると信じ込んでいる人が多いからです。ネットで書かれている記事は正か否かで書かれているパターンが多く、腹筋がどう影響しているのかを理解していないからです。
決して、腹筋だけを鍛えて歌が上手くなるということは実際はありません。ただ、上手くなる為の要素として腹筋も含まれていることは事実です。そこを勘違いするといつまでたっても歌がうまくならず、最後はシックスパックになっているだけのただのムキムキの人になるだけです(それはそれで良いかもしれませんが)。
次に、腹筋が歌うことの何に影響するのかを解説します。
腹筋以外の筋トレは歌う事に対して、どう良い影響があるかを紹介します。
今まで解説してきた”腹筋”はいわゆるシックスパックの腹筋ではありません!
シックスパックに必要なのは『腹直筋』
ボイトレに必要なのは『腹斜筋』
筋トレで鍛えるとすれば、この『腹斜筋』を鍛えなければなりません。いわゆる腹筋運動を毎日行っても意味はそこまでありません。
腹斜筋は、腹直筋の横から下に位置しています。ここが吐く息に使用する筋肉です(腹横筋も作用しています)。また、腹斜筋には「外腹斜筋」と「内腹斜筋」があり、筋繊維の向きが逆なために一方が弛緩しているときは一方が収縮し、というように一つのトレーニングだけでは鍛えられないのが腹斜筋です。
実質的に歌唱力を上げる為には筋トレだけではダメです。次の要素を取り入れながら筋トレも行いながら歌唱力を伸ばしていきましょう!
毎日歌う事で、”発生に必要な筋肉”が鍛えられます。これは首周りの筋肉なのですが、通常の筋トレではもちろん鍛えることができず、歌う事でのみ鍛えることができますので、やはり基本は毎日歌う事!これにつきます。
”声帯を鍛える!”といううたい文句を目にしますが、声帯は鍛えられませんので、だまされないようにしましょう!
筋トレでは歌唱力は上がりません!というのは解説しました。でなければ、世の中のボディービルダーさんたちは全員歌が上手いということになってしまいますから。
録音した自分の歌声を聴くことで修正点が見つかります。そしてそのポイントを修正し、また録音し、修正と繰り返します。自分の声を自分で聴くことはあまりなく、自分のクセなど気付いていない人がほとんどです。これで改善点を見つけることができます。単純ですが、自分の状態を知ることが成長への近道となります。
ボイトレ教室に通うのは平均しても月2~3回ぐらいかと思います。それだけの練習では微々たる上達しかできず、むしろ成長が感じられず通うのをやめてしまうかもしれません。そんな勿体ないことは避けてほしいので、必ず日々のトレーニングを実施しましょう。
また1回の練習時間は15~30分と短い時間で集中して行います。長時間しすぎると喉や声を傷める原因となりますので注意しましょう。短い時間で数セット繰り返して、間もしっかりと休憩を挟みながら行うのが効果も出ますし喉を傷めません。