エレキギターのストラップの選び方

自分のプレイスタイルに合ったギターストラップを選ぶことが大事です。自分に適したストラップを選ぶためにいくつかのポイントを紹介していきます。

自分の演奏スタイルにあった素材を選ぶ

1番に注目してほしいポイントは「素材」。ストラップには演奏スタイルによって適した素材があります。自分がどんな演奏をするのかを考えながら素材を選ぶといいでしょう。

激しい演奏で、体を動かす人には「合成樹脂」がオススメ

ギターストラップで最も一般的なのが合成樹脂。1番の特徴が「滑りやすい」という点。そのためギターの位置が簡単に動いてしまいやすくなります。しかし、その滑りやすさでストラップに体の動きが制限されず、ダイナミックな演奏をすることができるというメリットもあります。

ギターから手を離すと簡単にストラップの位置がズレてしまうため、ある程度の慣れが必要。「合成樹脂」はパフォーマンスとして激しく体を動かすプレイスタイルに合った素材と言えるでしょう。

安定した演奏と適度な滑りがほしい人には「コットン」がオススメ

コットン素材はすぐに肩に馴染んでくるので非常に扱いやすいのが特徴。合成樹脂に比べると滑りにくいので安定した演奏をすることができます。コットン素材のストラップはシンプルな柄が多いのも特徴です。

それほど動かず、安定した演奏をしたい人には「革」がオススメ

革の素材は滑りにくく、落ち着いたプレイをしたい方におすすめ。手を放してもしっかりと固定されます。ほかの素材に比べると質感が硬めで、使い始めは違和感を感じてしまうことも少なくありません。しかし、何度か使用していくと少しづつ肩に馴染んでくるようになり、適度な滑りやすさになります。

ストラップの長さを適切に調整できるものを選ぶ

ストラップを自分の適した長さに調整できるかということも非常に大切です。ストラップによっては調整の幅が短いものもあります。おおよそ、100cmから180cmほどの長さを調節できるストラップを選びましょう。

ピンを取り付ける「穴」の強度が高いもの選ぶ

ストラップにはギターに付いているストラップピンに取り付けるための穴があります。この穴の部分でギターを支えることになるため、この部分に非常に負荷がかかり劣化もしやすくなります。購入の際にはストラップの穴部分の強度をチェックしておきましょう。柔らかい素材よりも固めの素材を選ぶのがベストです。

おすすめのギターストラップ5選

おすすめのギターストラップをいくつか紹介していきます。ギターストラップの種類や値段はたくさんあるので、あくまでも参考程度に自分に適したストラップを選びましょう。

FENDER ( フェンダー ) モノグラムストラップ

もはや、定番となっているフェンダー製のストラップ。合成樹脂の素材でできており、しなやかな感触が特徴的で肩に馴染みやすいのが特徴的。ピンを取り付ける穴は革素材で強度も高い。ストラップの長さは100cm～180cmほど。その使い勝手の良さが幅広い層に受け、長い間さまざまなギタリストに愛用されています。「Fender」というロゴデザインが入っており、このデザインで好みが分かれるところ。「よく分からないので、とりあえずメーカー品を買いたい！」という人にオススメ。価格は1,490円（税込）

ERNIEBALL (アーニーボール) /4037 POLYPRO STRAPS ギターストラップ

オススメする1番の理由は、コストパフォーマンスの高さ。ほかのストラップと比較しても見劣りすることはなく、消耗品と考えても予備として複数持つことができます。ナイロン素材でできており、適度な滑りやすさと肩の馴染みやすさが特徴的。ピンを取り付ける穴は革素材で強度も高い。ストラップの長さは96cm～172cmほど。価格は734（税込）と非常に安価。できるだけ予算を抑えたい人にオススメです。

LEVY’S ( レヴィース ) / DM17-BLK

革素材のため滑りにくく、安定したプレイスタイルを好む人にオススメ。長さは104cm～140cmほどでストラップ自体の幅も広く、ギターの重さによる痛みや疲労を軽減できます。ピンを取り付ける穴も革素材のため強度が高い。落ち着いたシンプルなデザインでどのギターにも合わせやすいストラップです。価格は2,894（税込）。

BestSounds ギター ストラップ刺繍 ジャカード織

鮮やかで丁寧に刺繍されたデザインが魅力的なストラップ。コットン素材でできており、肩に非常に馴染みやすいのが魅力。ある程度の幅と厚みがあるため、肩への疲労や痛みを軽減できるのも特徴的。長さは89cm～151cm程度。ストラップピンを取り付ける穴も革素材でできており、穴の強度も高くて安心です。個性的なストラップを探している人にオススメできるストラップです。価格は1,800円（税込）。

COMFORT STRAPP(コンフォートストラップ) /GUITAR STRAPP/LONG

種類にもよりますが、エレキギターはおおよそ3kgほどの重さがあります。そのため、長時間使用していると、支えている肩の疲労も大きくなります。このストラップには、肩部分にクッションが付いており重さによる疲労や痛みを軽減してくれます。重量のあるギターを所持している方にオススメのストラップ。ストラップ全体とストラップピンを取り付ける穴が革素材でできており、強度も高く安心です。ストラップの長さは97cm～114cmほど。価格は4,622（税込）。

とっても簡単！ギターストラップの付け方

簡単にできるギターストラップ付け方を紹介。ギターストラップの付け方はとっても簡単。2、3回やればすぐに覚えられるでしょう。

安心して演奏するために確認するべきこと

ストラップも時間とともに劣化していきます。突然ギターが落ちて故障の原因になることや、それによってケガをしてしまうケースも。演奏する前に確認すべきポイントを紹介していきます。

ストラップの穴が裂けていないか確認

まず、第1に気を付けるポイントは、ストラップピンを引っ掛ける穴の部分。ストラップの穴はギターの重さによる負荷がかかりやすい部分のため、裂けてしまう可能性があります。

気を付けるポイント

ストラップピンを引っ掛ける穴が裂けていないか、または必要以上に広がって外れやすくなっていないかなどを確認しましょう。実際に演奏するようにギターを構えた時にギターを左右に動かしてみてストラップ外れやくなっていないかを確認しておくと安心です。

ストラップの穴が裂けていた時の対処法

もし、裂けていた場合、時間があればとりあえずは糸と針で縫って補強できます。緊急時はガムテープでぐるぐる巻きにして裂けた部分を補強するのもアリ。しかし、また裂けてしまう可能性が高いので、あくまで一時的なものと考えて新しいストラップの購入を検討しましょう。

ストラップピンのゆるみ確認

次に気を付けるポイントは、ギターに付いているストラップを引っ掛けるための金属の突起物「ストラップピン」のゆるみ。長い間、使用されているギターはストラップピン（金属の突起物）の止め部分が緩くなってしまい、グラグラと不安定な状態になることがあります。これはストラップを固定するための穴が大きく開けてしまったためです。実際に指でつまんで触ってみたり、ストラップを引っ掛けた時にストラップピンがグラグラと動いてしまわないか確認しましょう。

ゆるみが酷ければ、専門の人に修理をお願いする

もし、ゆるみが酷く不安定な状態なら、できるだけ専門店に修理してもらうことをおススメします。自分で修理する方法もありますが、しっかりと修理を受ければより長くギターを使用することができます。おおよその修理価格を表にまとめたので、参考にしてみてください。

「ロックピン」や「ストラップロック」で固定する

ギターストラップを取り付けたとき、ストラップピン（ストラップを引っ掛ける突起状の金属）を固定していないと簡単にストラップが外れてしまうことがあります。できるだけ、専属のアイテムを使って固定しておきましょう。ストラップの取り付け部分を固定するアイテムは主に2つあり、「ストラップロック」と「ロックピン」があります。基本的には2つとも着脱可能。

初心者におすすめ！「ストラップロック」

初心者の方は、「ストラップロック」がおすすめ。理由としては、100~200円程度の安価で購入することができ、簡単に着脱ができます。ただ、着脱の際にストラップに傷が付く可能性があるのが少し難点。

・おすすめの「ストラップロック」
ＪIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / LOK STRAP

価格は270円（税込）。簡単に付け外しが可能なほか、小さめなので演奏の邪魔になりません。ただ、使用しているストラップやストラップピンによっては、固定しづらい場合があります。

それでも満足いかない人は「ロックピン」

「ロックピン」はギター側のストラップピンを専用のピンに取り換えて、ストラップを固定するアイテムです。ボタン1つでストラップの取り外しが可能なため、ストラップの着脱とても楽で傷がつくこともありません。しかし、取り付けの際にストラップやギターに少し加工が必要なため、中級者向けといえます。

・おすすめの「ロックピン」
JIM DUNLOP（ジムダンロップ）/SLS1031N

価格は1,382 (税込)。取り付けに手間がかかるものの、1度取り付けることができればストラップの取り外しも非常に楽。

予備のストラップがあれば、さらに安心

できればストラップの予備などを持参しておきましょう。そうすれば、ライブなどの緊急時に破損しても安心です。ガムテープや糸などによる一時的な補強だと、演奏に支障をきたす可能性もあります。万が一のときに備えて予備のストラップがあれば精神的にも落ちつきます。

自分の演奏スタイルに合ったストラップはパフォーマンスを高める！

自分に適したギターストラップを付けて演奏すれば、自分の実力を十分に発揮することができます。そのためには自分がどのような演奏をしたいのかを考えつつ、それに適したストラップの素材や長さを選びましょう。そうすれば、演奏パフォーマンスを高めてくれるようなギターストラップに出会うことができるでしょう。是非ともお気に入りのギターストラップを探してみてください。