目次
2種類のドラムロール
ドラムロールには大きく分けて2種類あります。それぞれ何が違うのか説明していきます。
バズロール
バズロールがロールのやり方としては一般的に教わる奏法です。
別名で分かりやすく『プレスロール』と言われています。(クローズドロールとも言いますが、分かりにくい)
その名の通り、スティックをヘッドにプレス(押し付けて)し、そのはずみで細かい連打を生み出す奏法です。
スネアを普通に1ストロークしても勝手に跳ね返ってくる力(リバウンド)を感じるはずですが、そのリバウンドを殺さずに綺麗に一定にリズムでかつ左右で行う事ができればバズロールになります(言うのは簡単です)。
プレスするときのイメージ
バウンドしているサッカーボールを足で上から踏んだり、ドリブルしているバスケットボールを上から手のひらで押さえつけた時、最後の方は地面と足の裏・手のひらとの間で、ボールがダダダダっと激しくバウンドしていますよね?
それがプレスしている瞬間と同じです。高速でドリブルしているわけではなく、勝手にボールがバウンドしていますよね?それをスティックに置き換えているイメージです。
ダブルストロークロール
バズロールのクローズドロールの対称として『オープンロール』と表現されますが、分かりにくいのでパス。
ドラムの基本技術として習得する『ダブルストローク』。テンポの速いハイハットなんぞこれができないとすぐに腕に乳酸がたまって30分のブッキングライブすらもたなくなりますし、基礎的なルーディメンツとして右右左左と叩くときにもダブルストロークは使用しますよね。
要は片手で2回連続で叩くのがダブルストロークですが、これを応用し、細かく速く美しくつないだものがダブルストロークロールです。音の粒がまとまって綺麗なロールに聞こえるのが特徴的ですが、いかんせん2回ずつのストロークになるので、バズロールほど細かく「ザーーーー」とまではならないですし、バズロールよりも少し難しいです。
バズロールのやり方のコツと練習方法
まずはバズロールの攻略法と練習方法をご紹介します。
バズロールのやり方とコツ
バズロールのやり方は、スティックの先端をヘッドの上で弾ませることです。
手の力を抜いて、スティックをゆるく持った状態でヘッドに振り下ろしてください。
そうすると、[タン・・・タン・・タン・タタタタン]と何回も跳ねますよね?
ここで、最初の大きく跳ね上がるところで少し指に力を入れて、スティックのリバウンドを軽く抑える(プレス)ようにしてみると、[タタタタン]だけになります。
この細かい[タタタタン]の[タン]となる前に、[タタタタ]だけを抜き出して、それを左右均等の回数とスピードでバウンドさせ、かつ左右入れ替えるときもその[タタタタ]のリズムに切れ目ができないようにすると、綺麗に[ザーーーー]となります。
バズロールのコツは
- スティックを持つ手の力は人差し指と親指に!でも脱力!
- 左右均等の回数と音量を目指す!
- 手首はあまり動かさない!
- ヘッドの中心ではなく、上の方を叩くとやりやすい!
バズロールの練習方法
- 左右同じ回数で止まるように練習を繰り返す
- 片手のストロークで同じ音量になるように練習を繰り返す
- メトロノームでテンポBPM=50~60程度で、2拍に1回(2分音符)のタイミングで左右を切り替えて綺麗に繋がるように練習を繰り返す
- 次は1拍に1回(4分音符)のタイミングで左右を切り替えても綺麗に繋がるように練習を繰り返す
- それを8分音符・16分音符と切り替えるタイミングを増やしても綺麗に繋がるように練習を繰り返す
- 徐々にテンポアップして挑戦してみよう!
ダブルストロークロールのやり方のコツと練習方法
ダブルストロークとは、1回の腕の振りの中で、2回へッドを叩くことをダブルストロークと言います。
振り下ろした時に1回、腕を上げる前にもう1回叩くとダブルストロークになります。
ダブルストロークロールはもうこれを単純に繋げるだけなのです。やはりバズロールよりも叩いている回数が違いますので、[ザーーーー]音にしたい方はやっぱりバズロールに挑戦して下さい。
ダブルストロークロールのコツは
- 左右のRRLLを均等のスピードと音量に!
- まずは基本のダブルストロークをマスターする原点回帰!
ダブルストロークロールの練習方法
- ダブルストロークを利き腕と反対の腕から綺麗に聴こえるように練習を繰り返す
- 利き腕とそうでない腕のダブルストロークを同じ音量とテンポで叩けるように練習を繰り返す
- 枕や布団の上のような、リバウンドの少ないところでも均等に綺麗に繋がるように練習を繰り返す
- メトロノームでテンポBPM=60程度から綺麗に繋がるように練習を繰り返す
- 次は1拍に1回(4分音符)のタイミングで左右を切り替えても綺麗に繋がるように練習を繰り返す
- それを8分音符・3連符・16分音符と切り替えるタイミングを増やしても綺麗に繋がるように練習を繰り返す
- 徐々にテンポアップ!
練習の効果を無駄にしないことが大事!
日々のトレーニング
ロールがきれいに聴こえるようになるためには、言うまでもなく日々のトレーニングが重要です。
毎日10分でも良いので、根気強く練習を重ねることが非常に大事です。ごくごく当たり前のことかもしれませんが、これが意外とできないもの。ロールは力の入れ具合や腕の動かし方、スティックの先端に意識を持たせることが非常に重要なのですが、これが毎日やっていないとすぐに忘れてしまうのです。数年前はできたなのに、久々にやったら綺麗に聴こえなくなってしまっている!なんてことは十分にありえます。特に粒の揃いに関しては、練習を怠るとすぐにバラツキが出てしまいます。
少なくとも、一旦ゴールまで行ってある程度身体に叩き込むまでは絶対に練習をやめないでください。
録音して聴きなおす
自分のロールの音が、『今のは上手くいった!』と思っても、録音して聴いてみるとやはり音の大きさにばらつきがあったり、粒が少々乱れているところがあるという点が浮き彫りになりますし、客観的に判断できます。
ロールの練習で怖いところは、『できてると思っている!』感覚に陥りやすい点。自分のロールをしっかり聞いて、きっちりと綺麗に聴こえるまでやるんだ!という気持ちも必要ですし、録音する事で上達度を実感でき、モチベーションの維持にもつながります。
プロに教えてもらのはアリ!
文字で見て、動画で見て、発声練習を行うような独学ももちろんある程度は上達すると思いますが、やはりプロに教えてもらうのが一番です。
全国2000校以上の音楽教室を調査してきた編集部員が、自身を持っておすすめできるドラム教室をご紹介します。
シアーミュージック
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