目次
ドラムの選び方
「まだまだ自分は初心者で、ドラムについてそれほど詳しくない」と感じる人は、どういう点に気をつけて新しいドラムを選んだらよいのでしょうか。
使う頻度の高いものだけを購入する
ドラマーがよく使うものは、フットペダル、スネアドラム、シンバルなどです。これらだけでも自分専用のものを用意しておくと、借り物のドラムでの演奏による感覚の変化を緩和できるので、自分の演奏をしやすくなります。
ドラムは、他の楽器に比べると揃える機材が多いものです。ところが、「家に置けるスペースがない」「自宅で大きな音を立てることができない」などの理由で、全ての機材を揃えるドラマーは決して多くはありません。そのため、ほとんどのドラマーがスタジオなどで備えられているドラムセットなどを借りて演奏しています。
しかし、フットペダルやスネアドラムなど、ドラムセットの中でも自分がよく使うものだけなら自分専用のものを用意できます。
シグネチャーモデルを探してみる
シグネチャーモデルとは、ドラマーとメーカーがコラボして開発された商品です。つまり、プロドラマーがおすすめする商品であることがわかります。シグネチャーモデルは、プロドラマーが演奏する際に使われるものなので、同じドラムを使っているという点では、憧れのドラマーと近い音が出しやすいと考えられます。
高品質でありながら意外と安価なものもあるので、コスパに優れているだけでなく、多くの方が購入しやすいのも大きな利点です。
ドラムセットの各名称と役割
ドラムを購入する際、選択の基準になる各名称と、主な役割を簡単に見ていきましょう。
バスドラム
ドラムセットの中央に鎮座する一番大きなドラムで、低音域を担当します。たいてい右足のフットペダルで操作しますが、ダブルフットペダルを用いてドコドコと連続で鳴らすことも。
バスドラムは「バス」とだけ呼ばれる場合や、「バスドラ」と略したり「キック」と呼ばれるケースもあります。
価格相場:40,000円~100,000円程度
スネアドラム
中音域を担当する、最も使う頻度の高いドラムです。バスドラムと組み合わせて基本的なリズムが作られます。他のドラムと異なるポイントとしては、ドラムの底面にスナッピーが装着されていること。これにより甲高く乾いた音が出るのが特徴です。
胴の深さや口径が異なるだけでなく、素材も様々なものが使われているなどバリエーションが豊富なため、ドラマーが最も重要視する楽器だと言えます。
価格相場:20,000円~150,000円程度
フロアタム
「フロア」とあるように床上に設置するタムです。タムの中では、最も口径が大きいものになります。バスドラムの次に低い中低音域を担当します。
価格相場:20,000円~80,000円程度
タムタム
バスドラムの上に設置される太鼓で、アクセントを付ける役割を持っています。単に「タム」と呼ばれる他、口径が大きいものは「ハイタム」、小さいものを「ロータム」と分けて呼ケースもあります。設置の決まりは特にないため、演奏スタイルに合わせてタムを片方省略するドラマーも。
また、タムタムはフレーズの切れ目に使用されることが多いですが、フロアタムと組み合わせて「タム回し」と呼ばれるフレーズを作る際にも使われます。
価格相場:10,000円~80,000円程度
ハイハットシンバル
二枚のシンバルを組み合わせた形状で、リズムを取るのに使われます。バスドラムやスネアドラムと合わせてドラマーがよく使う楽器となるため、シンバルの中でも重要度の高い楽器と言えます。
足元のペダルを踏んで、オープン・クローズの状態を変更できる他、ドラムセットの中で音を鳴らす時間調整ができる唯一の楽器です。サイズは主に14インチのものが用いられます。
価格相場:5,000円~50,000円程度
クラッシュシンバル
「クラッシュ(衝突)」という名の通り、アクセントをつけるためのシンバルで「サイドシンバル」と呼ばれる場合もあります。タムタムと同様に、演奏者の好みによっては左右に異なる口径のクラッシュシンバルが配置されることも。
使用されるサイズは16~18インチ程度。
価格相場:5,000円~30,000円程度
ライドシンバル
ハイハットシンバルと同じく、リズムを取るために使われるシンバルで、「ライド・ビート(リズムに載せる)」が名前の由来となっています。カップと呼ばれる中央部分の膨らみを叩くことで、音色も変えられます。
シンバルの中では最も口径が大きい20インチ程度が用いられ、「トップシンバル」と呼ばれる場合もあります。
価格相場:10,000円~50,000円程度
ドラムのおすすめメーカー3選
「ドラムを購入するならここがいい!」とよく言われるメーカーがいくつかあります。以下の3つのメーカーは、全て日本のメーカーです。知っている、聞いたことがあるというドラマーも多いのでは?
ヤマハ(YAMAHA)
出展:YAMAHA公式サイト
ロックドラマーが好む太い音を出すバーチサウンドは、YAMAHAの代名詞と言えるぐらい有名です。様々な楽器を独自の技術で長年作り続け、楽器メーカーとしては世界一の実績を誇ります。アフターサービスがあるので、何かしらの不具合があっても対処してもらえるため、安心して購入できます。
おすすめのスネアドラム RRS1365
出展:YAMAHA公式サイト
YAMAHAが販売しているドラムのラインナップの中で唯一の13口径というスネアドラムです。コンパクトなので持ち運びがしやすく、金属製のシェルであるため湿気に弱いウッドシェルよりメンテナンスが楽なことから、自宅でも保管しやすいと言えます。また、音作りもやりやすいことから、初心者でも扱いやすいのが利点です。
音が「タァーン」と後ろに長く余韻を残すように響くのは、6.5インチの深胴であるためです。深みや柔らかさを求めたい人に適しています。
おすすめのフットペダル FP7210A
出展:YAMAHA公式サイト
反応が素直で扱いやすいフットペダルです。現在主流のシングルチェーンに加え、ビーターもオーソドックスなフェルトタイプ。更に真円カムを採用しているので、どのように操作しても均一に扱いやすい作りになっています。
音楽ジャンルを選ばず幅広く適応できるので、自分の方向性をまだ探っている人にぴったりです。
パール(Pearl)
出展:Pearl公式サイト
幅広いユーザーに適したパーカッションを作るメーカーで、ドラマーの定番とも言えるほど有名です。愛用しているドラマーも少なくないことからも、YAMAHAと人気を二分しているとも見受けられるほど。
YAMAHAと同じくアフターサービスを実施しています。
おすすめのスネアドラム
出展:Pearl公式サイト
レッドホットチリペッパーズのチャド・スミスモデルと言えば、ピンとくる人も多いのではないでしょうか。定番も定番と言えるスネアドラムで、単なるシグネチャーモデルではなく、世界中で見てもベストセラーと言えるぐらい人気の高いスネアドラムです。
スネアドラムとしては極めて標準的であるため、すでに独自のこだわりを持っている人にはやや物足りないように感じるかもしれません。しかし、標準的だからこそいくらでも自分好みにカスタマイズができる上にチューニングもやりやすいので、自分なりの音を追求できる一品だと言えます。
おすすめのフットペダル パワーシフターデーモンスタイルP-930
出展:Pearl公式サイト
偏芯カムを標準装備した上級者向けのフットペダルかと思いきや、真円タイプに変更できるなど初心者にも対応しています。付属の六角レンチを使って偏芯カムを取り外せばいいだけなので、切り替えは難しくありません。
ヒールプレートの位置調整も可能なので、長く広く使いやすいフットペダルとなっています。
タマ(TAMA)
出展:TAMA公式サイト
様々な楽器を扱っているメーカーが多い中、TAMAはドラムの専門メーカーとして人気を集めています。その急成長ぶりは、三大メーカーの一つにも数えられているほど。取扱いのあるシェルサイズは、なんと40以上。僅かな違いであっても、ユーザーの希望に徹底的にフォーカスしていることが伺えます。
おすすめのスネアドラム
出展:TAMA公式サイト
日本を代表するドラマーであるそうる透氏がプロデュースしたスネアドラムです。その特徴は、チューニングがやりやすく音楽ジャンルを選ばずに使える点にあります。
また、低価格設定のため、これからドラマーを目指したい人を対象としているかのような、窓口の広い商品だと言えます。
おすすめのフットペダル アイアンコブラ HP600D
出展:TAMA公式サイト
TAMAのフットペダルは、アタック音の出る「POWER Glide」と安定感のある「Rolling Glide」の2種類のラインナップがありますが、両者のいいとこ取りを目指したのがHP600Dです。
チューニングキーを使って自由に変更できるので、両タイプの感触を使い分けられるのが魅力。価格が安いこともからも、POWER GlideとRolling Glideのどちらのモデルを購入するか悩んでいる人はまずHP600Dを試してみるのがおすすめです。
一緒に購入したいアイテム
ドラムセットそのものを購入するのは難しくても、マイスティックなどの関連アイテムは購入しているというドラマーは多いのではないでしょうか。スティックは、形状に応じて音の出し方や音量が変化します。なので、マイスティックを用意したほうがいつもどおりのパフォーマンスを発揮しやすいからです。
それ以外にも、練習用パッドやメトロノーム、イヤホン、チューニングキー、防音マットなど、ドラマーが揃えておきたいアイテムはいくらでもあります。
前述したように、ドラマーはドラムさえあればいいというものではありません。「自宅で保管できる」という前提で考えると、ドラム本体よりむしろ周辺機器を重視する人もいるでしょう。
一緒に購入しておきたいアイテムにはどのようなものがあるのでしょうか。
スティック
多くのドラマーが一番購入しているアイテムと言っても過言ではないのがスティックです。
スティックの先端は、丸型、樽型、三角型などいくつかのタイプに分かれています。丸型などは、どの角度であたってもドラムに接する面積は一定なので、均一な音を出しやすいのが特徴です。三角型は、角度によって面積が変化するため扱いは難しく、音の微妙な違いを出したい上級者向けのスティックと言えます。
素材は主に、ヒッコリー、オーク、メイプルの3種類が使われています。最も一般的なのは扱いやすいヒッコリー、ハードな音楽ジャンルなら耐久性の高いオーク、ジャズやアコースティックには軽量のメイプルが適しています。
おすすめのスティックその1 Pearl 110HC
出展:Pearl公式サイト
長さは若干短めであるものの、スティックの太さは標準、先端は樽型、材質はヒッコリーと
定番スティックの一つ。常にトップセラーに入っていることがそれを証明しています。丸型に比べると当たる面積が増えるので、パワフルな音が出しやすくなっています。
おすすめのスティックその2 Pearl 110ABC
出展:Pearl公式サイト
110HCとはサイズも先端の形も同じですが、110ABCはオーク材が使用されているので、ロックなどの耐久性が必要なハードジャンルにいっそう適しています。110HCと同様にトータルバランスのいいスティックです。
おすすめのスティックその3
出展:amazon
Vaterはアメリカの老舗ブランドで、VSMPNWはピッコリーノと呼ばれるピッコロより15mm短くした日本限定モデルです。やや太めに作られているので手に馴染みやすく、軽量であることからサウンドの繊細な表現が可能です。
先端のチップは丸型なので、初心者でも扱いやすいスティックです。
スティックの滑り止め
ドラムは、スティックを持つ両手に常に力を込めるのではなく、インパクトの瞬間だけ力を込めるのが正しい演奏法です。腕を脱力させないと、しなやかな動きができないからです。しかし、この演奏法の事情から、プロドラマーであっても演奏中にスティックがすっぽ抜けてしまうことも。このため、スティックには滑り止めテープを巻いたり、ドラムスティック用のワックスを塗るのが一般的です。
場合によってはグローブを着用することもありますが、音楽ジャンルによっては適してないと思われたり、素手で掴んだ感触が鈍るのを嫌うケースも見られます。中には、スティックに塗られているニスを紙ヤスリで削ったり、溝を刻んだり、オシャレを意識したりするなど、人によってこだわりが出やすいと言えます。
おすすめの滑り止めその1 Peral タイトグリップ ブラック TG-1/B
出展:Pearl公式サイト
滑り止めの中でもよく使われているアイテムです。巻き付けるのに失敗しても、何度も貼り直せます。グリップが良くなったと評判ですが、見た目のオシャレのために巻いているという人も。
ただし、テープを巻く分スティックがわずかに太くなったり、スティックを上下逆さにして使用する際はテープ越しに叩くことになるため、音量が落ちてしまうことがあります。
おすすめの滑り止めその2 Zildjian ドラムスティックワックス
出展:SOUND HOUSE
クリーム状ではなく、固形状のワックスで、容器から取り出してスティックにこすりつけるように使うワックスです。元々乾燥肌で、自分の手そのもののグリップが弱いという人は、特に一考の価値がある商品です。
効果は1日程度なので、その都度使う必要がありますが、テープと違ってスティックの感触は変わらないのがメリット。
ドラムマット
自宅でドラムの練習をするなら必須とも言えるのがドラムマットです。自由に演奏しても問題ない環境ならばいいでしょうが、自宅の環境次第では騒音と振動に気を配らなくてはなりません。電子ドラムにヘッドホンを装着して、防音対策はばっちりだと思ったら「下の階に住んでいる人から、振動による苦情が来てしまった…」という事態にもなりかねないのです。
フットペダルには滑り止め防止のスパイクが装着されているケースが多いので、スパイクを突き刺しても床を傷つけない厚みのあるマットが推奨されます。また、スタンドを設置してもぐらつかないものが望ましいので、ある程度は硬さのあるマットがいいでしょう。
おすすめのドラムマットその1 ROLAND NE-10
出展:Roland
ドラムで一番の騒音や振動の原因となるのは、フットペダルです。単に防音マットを敷いても、それだけではフットペダルから出る振動までは防ぎきれないことが多いのです。つまり、まずはフットペダルの防音を考えることが、一番の騒音対策になると言えます。
ボードの裏に半球形のゴムが取り付けられ、振動を吸収する仕組みになっています。約75%騒音を軽減ができるという画期的なアイテムです。
おすすめのドラムマットその2 Pro-group FDM-01
出展:デジマート
「ドラムマットを1枚敷くだけでは不安」と感じるドラマーは多いかもしれません。できれば複数のマットを重ねて使いたいところですが、それだと予算がばかになりません。FDM-01は安価な防音マットなので、マットの重ねがけをしたい人から高評価を得ています。低反発素材で130cm×120cmという大型サイズもドラム用に適しています。
メトロノーム
ドラマーの練習用アイテムとしてはメトロノームも有用です。ドラムがリズム感を欠いてしまうと、演奏の土台が崩れてしまうも同然。逆に正確なリズムを身につければ、挑戦できる曲の数が増えていきます。リズムを欠くドラマーと正確なドラマー、どちらが支持されるかは一目瞭然です。
リズム感を育てるためのアイテムとも言えるのがメトロノーム。スマホのアプリでもメトロノームがあるので、気に入りそうなものをいくつか探してみましょう。
おすすめのメトロノーム BOSS Dr.Beat DB-30
出展:BOSS
手のひらサイズのコンパクトなメトロノームです。どこへでも持ち運びができて、30~250のテンポが選べるので、リズム感覚を身に着けたいドラマーには打って付け。いちいちテンポの設定をしなくても、ボタンをタップする間隔でテンポ設定ができるため、自分の知りたいテンポをすばやく確認できます。
イヤホン・ヘッドホン
電子ドラムなどを使う場合、イヤホンやヘッドホンを使うことで騒音を緩和できます。ただし、イヤホン・ヘッドホンを装着して音漏れを防ぐだけでは、十分な騒音対策とは言えません。防音マットなどと併用する必要はあります。
特に、耳を完全に覆うことのできるヘッドホンを使うと、外部の余計な音が聞こえず練習にも集中できるものですが、ついつい周囲への配慮を怠ってしまいかねません。できる限りの騒音対策は忘れないようにしたいものです。
おすすめのイヤホン SHURE SE215
出展:SHURE
プロの演奏でも使用されているイヤホンで、遮音性やフィット感に優れています。ライブなどの演奏では、自分の出している音が他の音にかき消されてしまい、聞こえないという問題がしばしば起こります。ガイドの役目を果たすクリックがしっかり聞き取れないと、ドラマーは自分のリズムが正確に合っているのか判断しづらくなってしまいます。遮音性の高いイヤホンを装着することで、自分に必要な音だけを拾いやすくなります。
更に、こうしたアイテムは、大音量から耳を守る役目も持っています。
おすすめのヘッドホン SONY MDR-7506
出展:SONY
モニターヘッドホンの定番とも言われるのがMDR-7506です。リスニング用途としても使えるだけでなく、変換プラグが付属しているので、汎用性の高い製品となっています。業務用として使用されるMDR-CD900STとは兄弟機に当たりますが、MDR-7506は価格が抑えられているので、比較的求めやすい価格になっています。
電子ドラムは必要?メリットとデメリット
自宅での練習用として、電子ドラムの購入を考えている人もいるのではないでしょうか。省スペースで騒音対策にもなる電子ドラムの登場によって、ドラマーの練習環境は大きく改善されたと言えます。
電子ドラムのメリットは、やはり自宅にも設置可能な省スペース性にあります。練習を抜きにして、単純に趣味で演奏を存分に楽しみたい場合にも活用できます。
しかし、電子ドラムは、どんな叩き方でも画一的な音が鳴る仕様になっているものもあります。その場合、自分が何かおかしな癖を身に着けてしまったとしても、実際のドラムで演奏してみるまでは中々気づけません。本番の演奏と電子ドラムの違いをしっかり理解していないことには、実際のドラムの練習になっていないこともあるのです。
もちろん良い電子ドラムがあるのも事実ですが、予算が高額になりがちなこともあり、手を出しにくいという事情もあります。それらを踏まえると、電子ドラムが適しているのは、中~上級者向けだと考えられます。
電子ドラムよりもおすすめの練習方法とは
練習を主軸にするのであれば、電子ドラムは初心者には必ずしも適さない場合も考えられます。では、どんな練習方法がよいものなのでしょうか。
ドラムの練習に必要なものは3つ
初心者のドラマーに必要な練習道具は、練習用パッド、スティック、メトロノームの3つです。最低限、これだけ揃えれば練習環境を整えられます。また、電子ドラムを購入するよりはよっぽど安上がりになることもポイントです。
おすすめの練習用パッド Pearl SDN-14N
出展:Pearl公式サイト
実際のスネアドラムの口径と近い14インチサイズで、練習用に適しています。ただし、若干値段が張ってしまうの点がややデメリット。しかし、このトレーニングドラムは、金属の出っ張りを叩いて甲高い音を出すリムショットの練習もできるので、上達を第一に考えるならしっかり考慮したいところです。
初心者が実践したい基礎練習
初心者が実践するべき基礎練習は主に二つ。演奏時の正しい姿勢を身につけるための練習と、正確に叩いたりリズムを作るためのストロークの練習です。どちらにしても、とにかく正確さを意識すること。というのも、間違ったやり方では間違ったやり方が身につくだけだからです。ゆっくりでも構わないので、正しい姿勢で正確に叩き、正確なリズムを作ることを目標にしましょう。好きに叩きたい時間とは別に、こういった基礎練習を行う時間が必要です。
イメージトレーニングをする
騒音や保管場所などを理由に、実際にドラムを叩くのは月に数回だけというドラマーも少なくありません。練習したことがないというドラマーでも、枕をドラム代わりにイメージトレーニングをしていたという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
イメージトレーニングのいいところは、時間や場所を問わず行えることです。もちろん、ただ闇雲に叩くイメージをするのではなく、叩いたときの感触や演奏している場所の雰囲気を思い描いてみるなど、イメージの質(具体性)をできる限り上げることが大事です。本番での演奏をできるかぎり忠実に再現してみましょう。
簡単なイメトレとしては四拍子を刻んでみるなど、基礎的な内容も効果的です。
まとめ
楽器を購入する際、ドラマーはどういう点に気を配っているかはご納得いただけたでしょうか。最後に、今回の記事の要点をもう一度まとめておきましょう。
- ドラムセットの購入は難しくても、自分専用を用意したほうがいいものもある
- 使用頻度の高い楽器があると、自分の感覚を育てやすい
- 練習は、正確さを意識することが重要
- 練習とは、本番でのフィードバックを再現することにある
ドラムセットの購入は難しくても、部分的な購入であるなら敷居は著しく下がります。自分に必要なものをぜ探してみてはいかがでしょうか。