ドラムの基礎知識

ドラムのチューニング方法|初心者でも簡単にわかる基礎講座

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「ドラムのチューニングが難しい」
「どうしたらチューニングできるようになるの?」
ドラムは、チューニングによって音色を大きく変えられる楽器です。好きなプロドラマーと全く同じドラムを購入しても、チューニングができないと同じ音を再現できないこともあります。
ドラムの様々な音を作り出せるようになるには、チューニングができるようになることです。例えば、ロックではアタック感の強い迫力ある音作りが求められます。ジャズになるとアタック感は重要視されず、軽快な音が必要になってきます。曲によって適切なドラムの音が変わってくるのです。今回、ドラムのチューニングの仕方を徹底解説しました。昔は自分の耳に頼るしかありませんでしたが、スマホのある現在ならではの便利アイテムも紹介しています。ぜひ、チューニングに役立ててみてください。

ドラムのチューニングが難しい理由


ドラムは他の楽器と違ってチューニングをする意味が異なるため、難しいと言われます。ギターやピアノにおけるチューニングは、音程やピッチを合わせるために行います。元から基準となる周波数に合わせてチューニングを行うので、簡単に行なえます。
ドラムのチューニングは、ギターやピアノなどとは違い、チューニングに明確な基準がありません。正確な音程に合わせるために行うのではなく、自分が出したい音を追求するために行います。「キレの良い音を出したい」「余韻を長引かせたい」などのように、自分がどんな音を求めているのか研究することが必要です。
どんな音にしたいのか考えることは、最初は難しいでしょう。自分の好きなドラマーがどんな音を出しているのか分析してみると、自分の音作りの参考になります。だからこそ、チューニングをマスターできれば同レベルのドラマーと比べて頭一つ抜きん出たドラマーになれるのです。

ドラムのチューニングに必要なもの


ドラムをチューニングするのに、必携のアイテムを紹介します。

チューニングキー

チューニングキーがなければドラムのチューニングが行えません。小型で携行しやすく、値段も500円程度と十分安価です。チューニングキーの規格は共通しているので、どのメーカーのチューニングキーであっても使用できます。

TAMA タマ チューニング・キー ブラック・ニッケル TDK10BN

価格:568円

世界的な日本のドラムメーカーであるTAMAのオリジナルデザインとなっています。手に馴染みやすく、デザイン性も優れている点がおすすめの理由です。厚みがあるので持ちやすく、効率的にボルトを回せます。緩んだボルトをすばやく回しやすい点もポイント。

チューニングアプリ

ドラムのチューニングは、自分の耳で判断します。音を聞き分ける練習にはなるのですが、聴力は年齢や体調によって変化してしまいます。自分の好きな音を正確に再現するのが難しい場合も考えられます。自分の好みの音をいつでも正確に再現する自信がなければ、tune-botなどの音の周波数を教えてくれるアイテムを使ってみましょう。打面ヘッドをローピッチなら260~280Hz、ミディアムは290~330Hz、ハイは340~390Hz、更にハイは400~450Hzになるようにヘッドを張ればいいだけです。

チューニングを始める前に確認しておきたい6つのポイント


ドラムをチューニングする際の重要な点を紹介します。

1.ボルトの締め方

ボルトを緩めて調整する場合は予想以上に緩みやすいので、気持ち多めに緩めてから少し締め直したほうがうまくいきます。また、ボルトを締めたり緩めたりする際に両隣のボルトと対角線上のボルトもある程度は影響を受けます。微調整の際は、その点を考慮しながら行いましょう。

2.タムは2インチ刻みで選択

タムは、12インチと14インチなど2インチは離れているタムを選びましょう。1インチ差だと音程差がつけにくいからです。例えば12インチと13インチのタムを調整する場合、音程をつけようとすると、どちらかのタムの音が崩れてしまうケースが多く見られます。チューニングが極めて困難なので、無理に音程をつけようとするよりタムのサイズを選んだほうが効果的です。

3.打面はピッチの高さに影響

ピッチの高さは、本来は裏面やシェルのサイズなど全体のバランスで決まるものです。しかし、打面は最も大きく影響します。問題を簡単にするためにピッチに影響するのは打面と考えても差し支えません。

4.裏面は響きや余韻に影響

響きや余韻も本来は全体のバランスで決まるものですが、裏面が響きや余韻に大きな影響を与えています。キツめに張ると響きの少ないタイトな音に、緩めに張ると響く音になります。

5.シェルのサイズでピッチの範囲が決まる

大きいシェルでハイピッチな音を再現できないわけではありません。しかし、不自然な音になりやすいので、シェルのサイズで再現可能なピッチの範囲が決まっています。ピッチとは、「ドスッ」「タンッ」「カンッ」など音が与える印象のこと。あるいは「カーン」という音色の持続する音程を指すこともあります。ローピッチは「ドスッ」、ミディアムピッチは「タンッ」、ハイピッチは「カンッ」という音です。シェルが大きければローピッチに、小さいほどハイピッチになります。

6.ヘッドを均等に張るとは

各チューニングボルトを同じ回数かつ同じ角度で締めても、必ずしもヘッドが均等に張るとは限りません。太い輪ゴムの特定の場所だけ繰り返し伸ばしていると、輪ゴム全体の伸び方は一様にならなくなるのと同じことです。チューニングボルトの締め具合が異なっても、打面の縁近くのどこを叩いても同じ音色ならば問題ありません。叩く場所によって音色が変わらないことが重要なのです。

チューニングの準備


ここでは、チューニングにおいてスネアドラム、タムタム、バスドラム全てに共通している点を解説します。

1.ボルトを緩める


チューニングキーを使ってボルトを緩めます。ヘッドを交換する場合を除いて、完全に外すところまで緩めなくても構いません

2.ボルトを締める

チューニングキーを使わずに指で回せられるところまでボルトを締めていきます。次にチューニングキーを使って各ボルトを少しずつ、ほぼ同じ締り具合になるように締めていきます。ボルトを締める順番は、対角線上になるように。ボルトを締めれば音程は上がり、緩めれば音程は下がります。

3.ヘッドを叩いて確認する


各ボルト付近のヘッドを軽く叩いてみて、どこを叩いても同じ音程になっているか確認します。叩く場所によって音が変わる場合は、ヘッドが均等に張っていません。どこを叩いても同じ音がするなら、ヘッドは均等に張られています。裏側のヘッドを確認する場合も1~3と同じ手順です。

4.打面側のヘッドやボルトの緩みをとる


シェルを床に置いたらヘッドに手の平を押し付け、そのまま軽めに力を入れて数回ほど押し込みます指先で押すのは力が一点に集中し過ぎるので、手のひらで押すようにします。軋む音がする場合は、ヘッドやボルトに緩みがあると考えられるので、チューニングキーを使ってボルトを締めていきましょう。軋み音がある程度しなくなれば十分です。この作業は都度行うようなものではなく、気になったら随時行いましょう。ただし、スネアドラムの裏面などはヘッドが薄いため、わずかな力で押し込んでも楽器を傷めてしまうことがあります。打面側さえできればいいので、裏面は省略しても構いません。

スネアドラムのチューニング


スネアドラムの裏面にあたるスネアサイドは、スナッピーが装着されています。調整の際は、一旦スナッピーを取り外してから行います。スネアサイドの調整は、打面よりも張りが強くなるように調整します。スネアサイドの真ん中を指で押してみて、真ん中が少し凹むか凹まないかぐらいの張りであれば十分です。
音が均一かどうか確認する際は、リム付近を指で叩いて確認します。スナッピーを取り付ける部分のスネアベッドは、他の部分と比べて緩くなりやすい傾向があります。この部分のボルトは若干きつく締めることを意識しましょう。スネアドラムの余韻を強くしたい場合は、スネアサイドを全体的に緩めにチューニングします。
打面側の調整は裏面と同じで、ヘッドの中心を指で押さえてボルト付近のヘッドを軽く叩き、音程のズレがないか確認します。ポイントは、音の長さと叩いたときのフィーリングを意識すること。それらが自分の求めている音になっているか確認しましょう。

タムタムのチューニング


タムタムでは表と裏の音程が同じになるようにチューニングします。これがタムタムやフロアタムの基本の音です。それができたら好みの音に合わせていきます。ロックなどパワーのある音が欲しいときは、裏側のヘッドを緩めて低音を強調します。ジャズなどキレのある短い音が欲しいときは、裏側のヘッドを表よりも締めるようにチューニングしましょう。音程を変えたい場合は、表側を調整します。ただし、タムタムでは、打面だけにヘッドがあるものと両面にヘッドがあるタイプに分かれています。

バスドラムのチューニング


バスドラムもタムタムと同様に、まずは裏と表で同じ音程になるようにチューニングし、ドラムがよく鳴る状態にします。バスドラムでは両面にヘッドが張ってあり、フットペダルのビーターで打たないほうがフロントヘッドです。バスドラムでも表側は裏側より強めに張ります。打面である裏側が表側よりも強く張ってしまうと、高い音程が強調されてしまいます。バスドラムならではの低音が響かなくなってしまうので、おかしいと思ったら打面側のヘッドの張りを少し緩めてみましょう

チューニングができるドラマーは頭一つ抜きん出る


いかがでしたか?ドラムのチューニングは、自分の好きな音を作り出すために行うものです。そのため、チューニングを始める前に、自分がどのような音を好むのか徹底的研究しておきましょう。自分の好みがわからない人は、まずは自分の好きなアーティストがどんな音を出しているのか分析してみることをおすすめします。自分の音作りの大きなヒントになるかもしれません。

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